燃焼に関する基礎理論
主要項目
■ 燃焼の定義・原理
■ 燃焼の仕方
■ 危険物の物性
■ 燃焼範囲(爆発範囲)
■ その他の特性
■その他の特性
【自然発火】
物質が空気中で常温において自然に発熱し、その熱が蓄積されて発火点に達し、物質自身が燃焼することを自然発火という。
自然発火に影響を与える因子
・熱の蓄積 ・熱伝導率 ・発熱量
・空気の流動 ・堆積方法
自然発火の原因となる発熱
・分解熱による発熱
(物質が分解する際に発生する熱)
セルロイド、ニトロセルロース等
・酸化熱による発熱
(物質が空気中の酸素によって酸化する際に発生する熱)
乾性油、原綿、石炭、金属粉等
・吸着熱による発熱
(物質が空気中の水分を吸着する際に発生する熱)
活性炭、木炭粉末等
・発酵熱による発熱
(微生物が物質を分解する際に発生する熱)
たい肥、ゴミ等
【混合危険】
複数の物質が混合または接触することにより、発火または爆発するおそれのあることを混合危険という。
〇酸化性物質と還元性物質との混合
第一類及び第六類の酸化性物質と、第二類及び第四類の還元性物質とが混合することで発火・爆発するおそれがある。
・混合することで、直ちに発火するもの。
・発熱後、しばらくしてから発火するもの。
・混合後に、加熱・衝撃により発火・爆発するもの。
<事例>
過マンガン酸カリウム(第一類)とアルコール(第四類)、アセトン(第四類)等の水溶性可燃物との混合
〇酸化性塩類と強酸との混合
塩素酸塩類、硝酸塩類などの酸化性塩類(第一類)などは、硫酸などの強酸と混合すると不安定な遊離酸を生成し、可燃物が接触すると発火するおそれがある。
<事例>
塩素酸カリウム(第一類)と硫酸の混合により塩素酸が生成され、可燃物の接触により発火。
〇物質が互いに接触して化学反応を起こし、極めて敏感な爆発性物質をつくる場合の混合
<事例>
アンモニアと塩素酸カリウムとの混合により塩素酸アンモニウムが発生するが、塩素酸アンモニウムは100℃以上に加熱されると分解して爆発するおそれがある。
主要項目
■ 燃焼の定義・原理
■ 燃焼の仕方
■ 危険物の物性
■ 燃焼範囲(爆発範囲)
■ その他の特性
■その他の特性
【自然発火】
物質が空気中で常温において自然に発熱し、その熱が蓄積されて発火点に達し、物質自身が燃焼することを自然発火という。
自然発火に影響を与える因子
・熱の蓄積 ・熱伝導率 ・発熱量
・空気の流動 ・堆積方法
自然発火の原因となる発熱
・分解熱による発熱
(物質が分解する際に発生する熱)
セルロイド、ニトロセルロース等
・酸化熱による発熱
(物質が空気中の酸素によって酸化する際に発生する熱)
乾性油、原綿、石炭、金属粉等
・吸着熱による発熱
(物質が空気中の水分を吸着する際に発生する熱)
活性炭、木炭粉末等
・発酵熱による発熱
(微生物が物質を分解する際に発生する熱)
たい肥、ゴミ等
【混合危険】
複数の物質が混合または接触することにより、発火または爆発するおそれのあることを混合危険という。
〇酸化性物質と還元性物質との混合
第一類及び第六類の酸化性物質と、第二類及び第四類の還元性物質とが混合することで発火・爆発するおそれがある。
・混合することで、直ちに発火するもの。
・発熱後、しばらくしてから発火するもの。
・混合後に、加熱・衝撃により発火・爆発するもの。
<事例>
過マンガン酸カリウム(第一類)とアルコール(第四類)、アセトン(第四類)等の水溶性可燃物との混合
〇酸化性塩類と強酸との混合
塩素酸塩類、硝酸塩類などの酸化性塩類(第一類)などは、硫酸などの強酸と混合すると不安定な遊離酸を生成し、可燃物が接触すると発火するおそれがある。
<事例>
塩素酸カリウム(第一類)と硫酸の混合により塩素酸が生成され、可燃物の接触により発火。
〇物質が互いに接触して化学反応を起こし、極めて敏感な爆発性物質をつくる場合の混合
<事例>
アンモニアと塩素酸カリウムとの混合により塩素酸アンモニウムが発生するが、塩素酸アンモニウムは100℃以上に加熱されると分解して爆発するおそれがある。
★ 次のような問題が出題されます。★
自然発火に関しては、次のような形で出題されることがあります。
【問題】
下記の文中の( )内にあてはまる語句の組合せはどれか。
「動植物油のうち、(A)はヨウ素価が(B)ので、空気中の酸素と反応しやすく、この反応で発生した熱が蓄積すると(C)を起こすことがある。」
A B C
(1)乾性油 高い 自然発火
(2)乾性油 低い 自然発火
(3)半乾性油 高い 自己燃焼
(4)半乾性油 低い 自然発火
(5)不乾性油 低い 爆発
【解答】
(1)
【解説】
動植物油類の自然発火は、油類が空気中で酸化され、その酸化熱が蓄積されることで、発火点に達し燃焼し始めることをいい、ヨウ素価が高いほど自然発火がしやすい。