主要項目
■ 危険物の定義、指定数量、危険物の規制
■ 各種申請手続き
■ 危険物取扱者制度
■ 危険物施設(製造所等)の基準
■ 消火設備・警報設備・避難設備の基準
■ 貯蔵及び取扱いの基準
■ 運搬及び移送の基準
■ 行政命令等
■ 危険物の定義、指定数量、危険物の規制
■ 各種申請手続き
■ 危険物取扱者制度
■ 危険物施設(製造所等)の基準
■ 消火設備・警報設備・避難設備の基準
■ 貯蔵及び取扱いの基準
■ 運搬及び移送の基準
■ 行政命令等
危険物施設の共通の基準
ここでは、共通の基準として、「保安距離」と「保有空地」について記載しています。
当然のことながら、その他、建築物の構造と設備等に関して共通事項がありますが、製造所、貯蔵所、取扱所、それぞれ該当項の中で記述をしていますのでご理解ください。
当然のことながら、その他、建築物の構造と設備等に関して共通事項がありますが、製造所、貯蔵所、取扱所、それぞれ該当項の中で記述をしていますのでご理解ください。
保安距離
製造所、貯蔵所又は取扱所で火災が発生した場合に、一般住宅、学校、病院、重要文化財等の建造物、高圧ガス施設、特別高圧架空電線等の保安対象物への延焼防止、避難等のために、保安対象物から製造所等の外壁までの間に政令で定める一定の距離を保安対象物ごとに確保しなければならない。
(この距離のことを保安距離という。)
ただし、保安対象物のうち、一般住宅、学校、病院及び重要文化財等の建造物については、不燃材料で造った防火上有効な塀を設けること等により、市町村長等が安全であると認めた場合は、当該市町村長等が定めた距離とすることができる。
(政令第9条第1項第1号)
製造所、貯蔵所又は取扱所で火災が発生した場合に、一般住宅、学校、病院、重要文化財等の建造物、高圧ガス施設、特別高圧架空電線等の保安対象物への延焼防止、避難等のために、保安対象物から製造所等の外壁までの間に政令で定める一定の距離を保安対象物ごとに確保しなければならない。
(この距離のことを保安距離という。)
ただし、保安対象物のうち、一般住宅、学校、病院及び重要文化財等の建造物については、不燃材料で造った防火上有効な塀を設けること等により、市町村長等が安全であると認めた場合は、当該市町村長等が定めた距離とすることができる。
(政令第9条第1項第1号)
ポイント!
保安距離に関する問題は頻出です。
全ての保安対象物について、保安距離を暗記しておきましょう。
たまには語呂合わせもいいでしょう。
「一般住居」は、
一般10(じゅう・住)居(10m)
「重要文化財」は、
50(ごじゅう・五重)の塔(50m)
「ガス施設」は、
20(にじゅう・二重)の安全対策(20m)
保有空地
(政令第9条第1項第2号)
製造所、貯蔵所及び取扱所で火災が発生した場合に、延焼防止と有効な消火活動を行うために、これら製造所等の周囲に空地を保有しなければならない。この空地を保有空地という。
保有空地内には、どのような物品であっても置くことはできない。
保有空地の幅は、各危険物施設の基準の項目にて明記しているが、防火上有効な隔壁を設けたときにはその限りでない。
確保しなければならない空地の幅は、それぞれの施設の形態、規模などにより異なる。
(政令第9条第1項第2号)
製造所、貯蔵所及び取扱所で火災が発生した場合に、延焼防止と有効な消火活動を行うために、これら製造所等の周囲に空地を保有しなければならない。この空地を保有空地という。
保有空地内には、どのような物品であっても置くことはできない。
保有空地の幅は、各危険物施設の基準の項目にて明記しているが、防火上有効な隔壁を設けたときにはその限りでない。
確保しなければならない空地の幅は、それぞれの施設の形態、規模などにより異なる。
保安距離等、各種の数値は以降の各項目内に記載
ポイント!
〇 保安距離:製造所等と保安対象物との間に所定の距離が保たれておれば、その間に他の工作物があっても差し支えない。
〇 保有空地:火災等の延焼防止、消火活動のために障害となるものがまったくない空間がとられていなければならない。
★ 次のような問題が出題されます。★
保安距離とは、製造所等で火災、爆発等の災害が発生した場合に、一般住宅、学校、病院等の保安対象物への延焼防止、避難等のために確保しなければならない距離のことをいい、
また、
保有空地とは、消防活動及び延焼防止活動のため、製造所等の周囲に確保しなければならない空地のことをいいますが、
保安距離に関しては、次のような形で出題されることがあります。
【問題】
製造所等のうち、住居(製造所等の存する敷地と同一の敷地内に存するものを除く)、学校、病院、劇場、重要文化財等から一定の距離(保安距離)を確保する必要のないものは、次のうちどれか。
(1)製造所
(2)屋内タンク貯蔵所
(3)屋外タンク貯蔵所
(4)屋外貯蔵所
(5)一般取扱所
【解答】
(2)
【解説】
保安距離を必要とする施設は以下のとおりである。
製造所、屋内貯蔵所、屋外タンク貯蔵所、
屋外貯蔵所、一般取扱所
保有空地を必要とする施設は以下のとおりである。
製造所、屋内貯蔵所、屋外タンク貯蔵所、
屋外貯蔵所、一般取扱所、
簡易タンク貯蔵所(屋外)、
移送取扱所(地上設置)
保有空地を必要とする施設は、保安距離を必要とする施設に、簡易タンク貯蔵所(屋外)と移送取扱所(地上設置)を加えたものと覚えましょう。