性質並びにその火災予防及び消火の方法
乙種第二類危険物
第二類危険物は可燃性固体です。
第二類危険物は燃えやすく、常温20℃で固体です。比較的低温で着火しやすい物質で、燃焼速度も速く、燃焼にともなって有毒ガスを発生するものがあります。
また、微粉状のものは単位体積当たりの表面積が広いため、粉じん爆発の危険性があります。
貯蔵・取扱いにあたっては、酸化されやすい物質(還元性物質)であることから、第一類や第六類のような酸化剤から離しておく必要があります。
消火の方法ですが、第二類は発火点が低く、燃焼熱が大きいという危険性を有していますので、発火温度以下に冷却するか、空気を遮断する窒息消火が適しています。
ただし、第二類のうち粉末状の金属については、注水消火はできません。
ここでは、このような危険性を有している可燃性固体について学習しましょう。
第二類の危険物は、消防法別表第一の第二類の項の品名欄に掲げる物品で、可燃性固体の性状を有するものをいう。
【可燃性固体】
下記の試験において一定の性状を示す固体である。
・火炎による着火の危険性を判断するための試験(小ガス炎着火試験)
・引火の危険性を判断するための試験(引火点測定試験)
第二類
可燃性固体
〇硫化リン
・三硫化四リン(三硫化リン)
・五硫化二リン(五硫化リン)
・七硫化四リン(七硫化リン)
〇赤リン
・赤リン
〇硫黄
・硫黄
〇鉄粉
・鉄粉
〇金属粉
・アルミニウム粉
・亜鉛粉
〇マグネシウム
・マグネシウム
〇その他のもので政令で定めるもの
・現在は規定されていない
〇前各号に掲げるもののいずれかを含有するもの
〇引火性固体
・固形アルコール
・ゴムのり
・ラッカーパテ
<共通する性質>
〇いずれも可燃性の固体である。
〇比較的低温で着火しやすい可燃性物質で、燃焼速度が速い。
〇それ自体有毒なものや、燃焼の際、有毒ガスを発生するものがある。
〇酸化されやすく、燃えやすい物質である。
〇一般に、酸化剤との接触や、混合して、加熱、衝撃、摩擦を加えると、発火、爆発の危険性がある。
〇微粉状のものは、空気との接触面積が大きいため、粉じん爆発の危険性がある。
〇一般に非水溶性で、比重は1より大きい。
<共通する火災予防の方法>
〇酸化剤との接触、混合を避ける。
〇火気(炎、火花、高温体)、加熱、衝撃、摩擦を避ける。
〇鉄粉、金属粉及びマグネシウム、並びにこれらのいずれかを含有するものにあっては、、水や酸との接触を避ける。
〇容器は密栓して湿気を帯びないようにし、換気の良い冷暗所に貯蔵する。
〇引火性固体の場合には、蒸気の発生を防ぐ。
〇微粉状のもので、粉じん爆発の危険性があるものは、次の対策を講じる。
・火気を避ける。
・換気を十分に行い、その濃度を燃焼範囲未満にする。
・電気設備は防爆構造とする。
・静電気の蓄積を防止する。
・粉じんを扱う装置類には、不燃性ガスを封入する。
・粉じんの堆積を防止する。
<共通する消火の方法>
〇水と接触して発火し、又は有毒ガス、可燃性ガスを発生するものは、注水消火ができないため、乾燥砂などで窒息消火する。
〇赤リン、硫黄などは、水、強化液、泡等の水系の消火剤で冷却消火する。
〇引火性固体による火災の場合には、泡、粉末、二酸化炭素、ハロゲン化物により窒息消火する。
乙種第二類危険物
第二類危険物は可燃性固体です。
第二類危険物は燃えやすく、常温20℃で固体です。比較的低温で着火しやすい物質で、燃焼速度も速く、燃焼にともなって有毒ガスを発生するものがあります。
また、微粉状のものは単位体積当たりの表面積が広いため、粉じん爆発の危険性があります。
貯蔵・取扱いにあたっては、酸化されやすい物質(還元性物質)であることから、第一類や第六類のような酸化剤から離しておく必要があります。
消火の方法ですが、第二類は発火点が低く、燃焼熱が大きいという危険性を有していますので、発火温度以下に冷却するか、空気を遮断する窒息消火が適しています。
ただし、第二類のうち粉末状の金属については、注水消火はできません。
ここでは、このような危険性を有している可燃性固体について学習しましょう。
第二類の危険物は、消防法別表第一の第二類の項の品名欄に掲げる物品で、可燃性固体の性状を有するものをいう。
【可燃性固体】
下記の試験において一定の性状を示す固体である。
・火炎による着火の危険性を判断するための試験(小ガス炎着火試験)
・引火の危険性を判断するための試験(引火点測定試験)
第二類
可燃性固体
〇硫化リン
・三硫化四リン(三硫化リン)
・五硫化二リン(五硫化リン)
・七硫化四リン(七硫化リン)
〇赤リン
・赤リン
〇硫黄
・硫黄
〇鉄粉
・鉄粉
〇金属粉
・アルミニウム粉
・亜鉛粉
〇マグネシウム
・マグネシウム
〇その他のもので政令で定めるもの
・現在は規定されていない
〇前各号に掲げるもののいずれかを含有するもの
〇引火性固体
・固形アルコール
・ゴムのり
・ラッカーパテ
<共通する性質>
〇いずれも可燃性の固体である。
〇比較的低温で着火しやすい可燃性物質で、燃焼速度が速い。
〇それ自体有毒なものや、燃焼の際、有毒ガスを発生するものがある。
〇酸化されやすく、燃えやすい物質である。
〇一般に、酸化剤との接触や、混合して、加熱、衝撃、摩擦を加えると、発火、爆発の危険性がある。
〇微粉状のものは、空気との接触面積が大きいため、粉じん爆発の危険性がある。
〇一般に非水溶性で、比重は1より大きい。
<共通する火災予防の方法>
〇酸化剤との接触、混合を避ける。
〇火気(炎、火花、高温体)、加熱、衝撃、摩擦を避ける。
〇鉄粉、金属粉及びマグネシウム、並びにこれらのいずれかを含有するものにあっては、、水や酸との接触を避ける。
〇容器は密栓して湿気を帯びないようにし、換気の良い冷暗所に貯蔵する。
〇引火性固体の場合には、蒸気の発生を防ぐ。
〇微粉状のもので、粉じん爆発の危険性があるものは、次の対策を講じる。
・火気を避ける。
・換気を十分に行い、その濃度を燃焼範囲未満にする。
・電気設備は防爆構造とする。
・静電気の蓄積を防止する。
・粉じんを扱う装置類には、不燃性ガスを封入する。
・粉じんの堆積を防止する。
<共通する消火の方法>
〇水と接触して発火し、又は有毒ガス、可燃性ガスを発生するものは、注水消火ができないため、乾燥砂などで窒息消火する。
〇赤リン、硫黄などは、水、強化液、泡等の水系の消火剤で冷却消火する。
〇引火性固体による火災の場合には、泡、粉末、二酸化炭素、ハロゲン化物により窒息消火する。
第二類
可燃性固体
【 品名・物品名ごとの各論 】
〇硫化リン
・三硫化四リン(三硫化リン)(P4S3)
<形状等>
黄色の結晶
<性質>
比重 2.03 融点 172.5℃
沸点 407℃ 発火点 100℃
水とはわずかに反応する。
二硫化炭素、ベンゼンに溶ける。
<危険性>
約100℃で発火の危険性がある。
摩擦熱などでも発火の危険性がある。
熱湯と接触すると分解して、有毒で可燃性の硫化水素を発生する。
湿った空気中であっても、時間をかけて分解する。
酸化剤と接触すると発火、爆発の危険性がある。
<火災予防の方法>
火気、加熱、衝撃、摩擦などを避ける。
酸化剤、水との接触を避ける。
容器は密栓して湿気を帯びないようにする。
換気のよい冷暗所に貯蔵する。
<消火の方法>
乾燥砂または不活性ガスで窒息消火する。
水と反応して有毒で可燃性の硫化水素を発生するので、注水消火は避ける。
可燃性固体
【 品名・物品名ごとの各論 】
〇硫化リン
・三硫化四リン(三硫化リン)(P4S3)
<形状等>
黄色の結晶
<性質>
比重 2.03 融点 172.5℃
沸点 407℃ 発火点 100℃
水とはわずかに反応する。
二硫化炭素、ベンゼンに溶ける。
<危険性>
約100℃で発火の危険性がある。
摩擦熱などでも発火の危険性がある。
熱湯と接触すると分解して、有毒で可燃性の硫化水素を発生する。
湿った空気中であっても、時間をかけて分解する。
酸化剤と接触すると発火、爆発の危険性がある。
<火災予防の方法>
火気、加熱、衝撃、摩擦などを避ける。
酸化剤、水との接触を避ける。
容器は密栓して湿気を帯びないようにする。
換気のよい冷暗所に貯蔵する。
<消火の方法>
乾燥砂または不活性ガスで窒息消火する。
水と反応して有毒で可燃性の硫化水素を発生するので、注水消火は避ける。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
・五硫化二リン(五硫化リン)(P2S5)
<形状等>
淡黄色の結晶
<性質>
比重 2.09 融点 290.2℃
沸点 514℃
二硫化炭素に溶ける。
水と反応して徐々に分解する。
<危険性>
水と接触すると有毒で可燃性の硫化水素を発生する。
湿った空気中であっても、時間をかけて分解する。
酸化剤と接触すると発火、爆発の危険性がある。
<火災予防の方法>
三硫化四リンと同じ。
<消火の方法>
三硫化四リンと同じ。
<形状等>
淡黄色の結晶
<性質>
比重 2.09 融点 290.2℃
沸点 514℃
二硫化炭素に溶ける。
水と反応して徐々に分解する。
<危険性>
水と接触すると有毒で可燃性の硫化水素を発生する。
湿った空気中であっても、時間をかけて分解する。
酸化剤と接触すると発火、爆発の危険性がある。
<火災予防の方法>
三硫化四リンと同じ。
<消火の方法>
三硫化四リンと同じ。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
・七硫化四リン(七硫化リン)(P4S7)
<形状等>
淡黄色の結晶
<性質>
比重 2.19 融点 310℃
沸点 523℃
二硫化炭素にわずかに溶ける。
<危険性>
摩擦によって発火の危険性がある。
水と接触すると徐々に、熱湯と接触すると急速に分解し、有毒で可燃性の硫化水素を発生する。
酸化剤と接触すると発火、爆発の危険性がある。
<火災予防の方法>
三硫化四リンと同じ。
<消火の方法>
三硫化四リンと同じ。
<形状等>
淡黄色の結晶
<性質>
比重 2.19 融点 310℃
沸点 523℃
二硫化炭素にわずかに溶ける。
<危険性>
摩擦によって発火の危険性がある。
水と接触すると徐々に、熱湯と接触すると急速に分解し、有毒で可燃性の硫化水素を発生する。
酸化剤と接触すると発火、爆発の危険性がある。
<火災予防の方法>
三硫化四リンと同じ。
<消火の方法>
三硫化四リンと同じ。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
〇赤リン
・赤リン(P)
<形状等>
赤褐色の粉末
<性質>
比重 2.1~2.3
融点 600℃(43気圧下)
発火点 260℃
赤リンと黄リンは同素体である。
黄リンに比べて安定である。
水、二硫化炭素、有機溶剤に溶けない。
常圧で加熱すると、400℃以上で昇華する。
無臭で毒性はない。
<危険性>
酸化剤と混合して摩擦を加えると発火する。
加熱すると260℃以上で発火し、有毒な五酸化リンとなる。
空気中で点火すると、粉じん爆発の危険性がある。
<火災予防の方法>
火気を避ける。
酸化剤との接触を避ける。
容器は密栓し、換気のよい冷暗所に貯蔵する。
<消火の方法>
注水消火
・赤リン(P)
<形状等>
赤褐色の粉末
<性質>
比重 2.1~2.3
融点 600℃(43気圧下)
発火点 260℃
赤リンと黄リンは同素体である。
黄リンに比べて安定である。
水、二硫化炭素、有機溶剤に溶けない。
常圧で加熱すると、400℃以上で昇華する。
無臭で毒性はない。
<危険性>
酸化剤と混合して摩擦を加えると発火する。
加熱すると260℃以上で発火し、有毒な五酸化リンとなる。
空気中で点火すると、粉じん爆発の危険性がある。
<火災予防の方法>
火気を避ける。
酸化剤との接触を避ける。
容器は密栓し、換気のよい冷暗所に貯蔵する。
<消火の方法>
注水消火
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
〇硫黄
・硫黄(S)
<形状等>
黄色の固体
<性質>
比重 1.8 融点 115℃
沸点 445℃
水には溶けないが二硫化炭素には溶ける。
<危険性>
加熱すると360℃以上で発火し、有毒な二酸化硫黄(亜硫酸ガス)を発生する。
酸化剤と混合して、加熱、衝撃、摩擦などを加えると発火する。
粉末状のものは空気中で点火すると粉じん爆発の危険性がある。
電気の不良導体であるため、摩擦等で静電気が発生しやすい。
<火災予防の方法>
火気、加熱、衝撃、摩擦などを避ける。
酸化剤との接触を避ける。
換気のよい冷暗所に貯蔵する。
塊状のものは、麻袋、わら袋などの袋に詰めて貯蔵できる。
粉末状のものは、二層以上のクラフト紙袋、麻袋などの袋に詰めて貯蔵できる。
一般的な金属製容器では貯蔵できない。
<消火の方法>
注水消火
融点が低く、燃焼の際に流動することがあるため、注水にあたっては乾燥砂を用いて消火する。
・硫黄(S)
<形状等>
黄色の固体
<性質>
比重 1.8 融点 115℃
沸点 445℃
水には溶けないが二硫化炭素には溶ける。
<危険性>
加熱すると360℃以上で発火し、有毒な二酸化硫黄(亜硫酸ガス)を発生する。
酸化剤と混合して、加熱、衝撃、摩擦などを加えると発火する。
粉末状のものは空気中で点火すると粉じん爆発の危険性がある。
電気の不良導体であるため、摩擦等で静電気が発生しやすい。
<火災予防の方法>
火気、加熱、衝撃、摩擦などを避ける。
酸化剤との接触を避ける。
換気のよい冷暗所に貯蔵する。
塊状のものは、麻袋、わら袋などの袋に詰めて貯蔵できる。
粉末状のものは、二層以上のクラフト紙袋、麻袋などの袋に詰めて貯蔵できる。
一般的な金属製容器では貯蔵できない。
<消火の方法>
注水消火
融点が低く、燃焼の際に流動することがあるため、注水にあたっては乾燥砂を用いて消火する。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
〇鉄粉
・鉄粉(Fe)
<形状等>
灰白色の金属結晶
<性質>
比重 7.9 融点 1,535℃
沸点 2,750℃
酸に溶けて水素を発生するが、水、アルカリには溶けない。
<危険性>
加熱、火気との接触により発火の危険性がある。
酸化剤と混合して、加熱、衝撃、摩擦などを加えると発火の危険性がある。
空気中で点火すると粉じん爆発の危険性がある。
油が染み込んだものは、自然発火することがある。
<火災予防の方法>
火気、加熱、衝撃、摩擦などを避ける。
酸化剤との接触を避ける。
容器は密栓して湿気を避ける。
<消火の方法>
乾燥砂などで窒息消火する。
・鉄粉(Fe)
<形状等>
灰白色の金属結晶
<性質>
比重 7.9 融点 1,535℃
沸点 2,750℃
酸に溶けて水素を発生するが、水、アルカリには溶けない。
<危険性>
加熱、火気との接触により発火の危険性がある。
酸化剤と混合して、加熱、衝撃、摩擦などを加えると発火の危険性がある。
空気中で点火すると粉じん爆発の危険性がある。
油が染み込んだものは、自然発火することがある。
<火災予防の方法>
火気、加熱、衝撃、摩擦などを避ける。
酸化剤との接触を避ける。
容器は密栓して湿気を避ける。
<消火の方法>
乾燥砂などで窒息消火する。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
〇金属粉
・アルミニウム粉(Al)
<形状等>
銀白色の粉末
<性質>
比重 2.7 融点 660℃
沸点 2,450℃
水に溶けないが、水と接触すると水素を発生する。
酸、アルカリに溶けて、水素を発生する。
<危険性>
酸化剤と混合して、加熱、衝撃、摩擦などを加えると発火の危険性がある。
空気中の水分およびハロゲン元素と接触すると自然発火することがある。
空気中で点火すると、粉じん爆発の危険性がある。
<火災予防の方法>
火気、加熱、衝撃、摩擦などを避ける。
水分、酸、アルカリ、酸化剤、ハロゲン元素との接触を避ける。
容器は密栓する。
<消火の方法>
乾燥砂などで窒息消火する。
金属火災用粉末消火剤を用いる。
注水は厳禁である。
・アルミニウム粉(Al)
<形状等>
銀白色の粉末
<性質>
比重 2.7 融点 660℃
沸点 2,450℃
水に溶けないが、水と接触すると水素を発生する。
酸、アルカリに溶けて、水素を発生する。
<危険性>
酸化剤と混合して、加熱、衝撃、摩擦などを加えると発火の危険性がある。
空気中の水分およびハロゲン元素と接触すると自然発火することがある。
空気中で点火すると、粉じん爆発の危険性がある。
<火災予防の方法>
火気、加熱、衝撃、摩擦などを避ける。
水分、酸、アルカリ、酸化剤、ハロゲン元素との接触を避ける。
容器は密栓する。
<消火の方法>
乾燥砂などで窒息消火する。
金属火災用粉末消火剤を用いる。
注水は厳禁である。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
・亜鉛粉(Zn)
<形状等>
灰青色の粉末
<性質>
比重 7.1 融点 419.5℃
沸点 907℃
空気中の水分と反応して水素を発生する。
酸、アルカリと反応して水素を発生する。
<危険性>
アルミニウム粉に準ずる。
アルミニウム粉よりも危険性は低い。
<火災予防の方法>
アルミニウム粉と同じ。
<消火の方法>
アルミニウム粉と同じ。
<形状等>
灰青色の粉末
<性質>
比重 7.1 融点 419.5℃
沸点 907℃
空気中の水分と反応して水素を発生する。
酸、アルカリと反応して水素を発生する。
<危険性>
アルミニウム粉に準ずる。
アルミニウム粉よりも危険性は低い。
<火災予防の方法>
アルミニウム粉と同じ。
<消火の方法>
アルミニウム粉と同じ。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
〇マグネシウム
・マグネシウム(Mg)
<形状等>
銀白色の金属結晶
<性質>
比重 1.7 融点 649℃
沸点 1,105℃
水には溶けないが、酸に溶けて水素を発生する。
熱湯と接触すると分解して、水素と水酸化マグネシウムを発生する。
<危険性>
粉末状、フレーク(薄いかけら)状のものは、特に以下の危険性がある。
点火すると白光を放ちながら、高温で激しく燃焼する。
湿った空気中では自然発火することがある。
酸化剤と混合し、加熱、衝撃、摩擦を加えると発火する。
マグネシウム粉は空気中で点火すると粉じん爆発の危険性がある。
<火災予防の方法>
火気、加熱、衝撃、摩擦を避ける。
水分、酸化剤との接触を避ける。
容器は密栓し、湿気を避ける。
<消火の方法>
乾燥砂などで窒息消火する。
金属火災用粉末消火剤を用いる。
注水は厳禁である。
・マグネシウム(Mg)
<形状等>
銀白色の金属結晶
<性質>
比重 1.7 融点 649℃
沸点 1,105℃
水には溶けないが、酸に溶けて水素を発生する。
熱湯と接触すると分解して、水素と水酸化マグネシウムを発生する。
<危険性>
粉末状、フレーク(薄いかけら)状のものは、特に以下の危険性がある。
点火すると白光を放ちながら、高温で激しく燃焼する。
湿った空気中では自然発火することがある。
酸化剤と混合し、加熱、衝撃、摩擦を加えると発火する。
マグネシウム粉は空気中で点火すると粉じん爆発の危険性がある。
<火災予防の方法>
火気、加熱、衝撃、摩擦を避ける。
水分、酸化剤との接触を避ける。
容器は密栓し、湿気を避ける。
<消火の方法>
乾燥砂などで窒息消火する。
金属火災用粉末消火剤を用いる。
注水は厳禁である。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
〇その他のもので政令で定めるもの
(現在は規定されていない)
〇前各号に掲げるもののいずれかを含有するもの
〇引火性固体
・固形アルコール
<形状等>
乳白色のゲル状(ゼリー状)
<性質>
メチルアルコールまたはエチルアルコールを凝固剤で固めたもので、アルコールと同様の臭気がする。
容器は密閉しないとアルコールが蒸発する。
<危険性>
40℃未満で可燃性蒸気を発生し、引火の危険性がある。
<火災予防の方法>
火気、加熱、衝撃、摩擦を避ける。
容器は密栓し、換気の良い冷暗所に貯蔵する。
<消火の方法>
泡、二酸化炭素、粉末、ハロゲン化物で窒息消火する。
・ゴムのり
<形状等>
ゲル状(ゼリー状)の固体
<性質>
生ゴムを石油系の溶剤(ベンゼン、トルエンなど)に溶かしてつくられる接着剤である。
水には溶けない。
<危険性>
10℃以下で可燃性蒸気を発生し、引火の危険性がある。
蒸気を吸入すると、頭痛、めまい、貧血などを起こす。
<火災予防の方法>
固形アルコールと同じ。
<消火の方法>
固形アルコールと同じ。
・ラッカーパテ
<形状等>
ゲル状(ゼリー状)の固体
<性質>
比重 1.40 引火点 10℃
発火点 480℃
燃焼範囲(爆発範囲)
1.27~7.0vol%
トルエンなどを主成分とした下地修正塗料として使用される。
<危険性>
10℃以下で可燃性蒸気を発生し、引火の危険性がある。
蒸気を吸入すると、頭痛、めまい、貧血などを起こす。
<火災予防の方法>
固形アルコールと同じ。
<消火の方法>
固形アルコールと同じ。
(現在は規定されていない)
〇前各号に掲げるもののいずれかを含有するもの
〇引火性固体
・固形アルコール
<形状等>
乳白色のゲル状(ゼリー状)
<性質>
メチルアルコールまたはエチルアルコールを凝固剤で固めたもので、アルコールと同様の臭気がする。
容器は密閉しないとアルコールが蒸発する。
<危険性>
40℃未満で可燃性蒸気を発生し、引火の危険性がある。
<火災予防の方法>
火気、加熱、衝撃、摩擦を避ける。
容器は密栓し、換気の良い冷暗所に貯蔵する。
<消火の方法>
泡、二酸化炭素、粉末、ハロゲン化物で窒息消火する。
・ゴムのり
<形状等>
ゲル状(ゼリー状)の固体
<性質>
生ゴムを石油系の溶剤(ベンゼン、トルエンなど)に溶かしてつくられる接着剤である。
水には溶けない。
<危険性>
10℃以下で可燃性蒸気を発生し、引火の危険性がある。
蒸気を吸入すると、頭痛、めまい、貧血などを起こす。
<火災予防の方法>
固形アルコールと同じ。
<消火の方法>
固形アルコールと同じ。
・ラッカーパテ
<形状等>
ゲル状(ゼリー状)の固体
<性質>
比重 1.40 引火点 10℃
発火点 480℃
燃焼範囲(爆発範囲)
1.27~7.0vol%
トルエンなどを主成分とした下地修正塗料として使用される。
<危険性>
10℃以下で可燃性蒸気を発生し、引火の危険性がある。
蒸気を吸入すると、頭痛、めまい、貧血などを起こす。
<火災予防の方法>
固形アルコールと同じ。
<消火の方法>
固形アルコールと同じ。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー