危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法
■ 第四類危険物の品名ごとの一般的性質
動植物油類
<不乾性油>
ヤシ油、オリーブ油、ヒマシ油、落花生油
<半乾性油>
ナタネ油、ゴマ油、ニシン油、大豆油
<乾性油>
キリ油、イワシ油、アマニ油、エノ油
《動植物油類》
動植物油類とは、動物の脂肉等又は植物の種子、若しくは果肉から抽出したものであって、1気圧において引火点が250℃未満のものをいう。
次のものは、動植物油類から除外される。
①屋外タンク貯蔵所、屋内タンク貯蔵所、地下タンク貯蔵所において、タンクに加圧しないで常温で貯蔵保管されているもの
②規定された容器に、規定された表示をし、収納の基準に従って収納され、貯蔵保管されているもの
動植物油類
品名:動植物油類
化学式: -
指定数量:10000リットル
形状: -
性質: -
比重: -
蒸気比重: -
引火点: -
発火点: -
沸点: -
融点: -
燃焼範囲: -
【性 状】
①純粋なものは無色透明の液体である。
②比重は水より小さく、約0.9である。
③水には溶けない。
【危険性】
①引火点が高いため、加熱しない限り引火の危険性はないが、一旦火災が発生した場合には、重油同様に液温が非常に高くなり消火が困難である。
②水系の消火薬剤を使用すると、水分が沸騰、蒸発し、燃えている油を吹き上げるので危険である。
③可燃性で、布等にしみ込んだものは、酸化、発熱し自然発火するものもある。
【火災予防の方法】
第四類危険物共通事項
【消火の方法】
泡、ハロゲン化物、二酸化炭素、粉末により窒息消火する。
ヨウ素価と自然発火
動植物油類の自然発火は、油が空気中で酸化される際に、発生する熱が蓄積されて発火点に達すると起こる。
この自然発火は、乾性油と呼ばれる乾きやすい油ほど起こりやすい。
この乾きやすさを油脂100gに吸収するヨウ素のグラム数で表したものをヨウ素価といい、ヨウ素価が大きいほど空気中の酸素と反応しやすく、自然発火しやすい。
ヨウ素価
⇦ 小 大 ⇨
⇐ 自然発火しにくい 自然発火しやすい ⇒
100以下 不乾性油
100~130 半乾性油
130以上 乾性油
■ 第四類危険物の品名ごとの一般的性質
動植物油類
<不乾性油>
ヤシ油、オリーブ油、ヒマシ油、落花生油
<半乾性油>
ナタネ油、ゴマ油、ニシン油、大豆油
<乾性油>
キリ油、イワシ油、アマニ油、エノ油
《動植物油類》
動植物油類とは、動物の脂肉等又は植物の種子、若しくは果肉から抽出したものであって、1気圧において引火点が250℃未満のものをいう。
次のものは、動植物油類から除外される。
①屋外タンク貯蔵所、屋内タンク貯蔵所、地下タンク貯蔵所において、タンクに加圧しないで常温で貯蔵保管されているもの
②規定された容器に、規定された表示をし、収納の基準に従って収納され、貯蔵保管されているもの
動植物油類
品名:動植物油類
化学式: -
指定数量:10000リットル
形状: -
性質: -
比重: -
蒸気比重: -
引火点: -
発火点: -
沸点: -
融点: -
燃焼範囲: -
【性 状】
①純粋なものは無色透明の液体である。
②比重は水より小さく、約0.9である。
③水には溶けない。
【危険性】
①引火点が高いため、加熱しない限り引火の危険性はないが、一旦火災が発生した場合には、重油同様に液温が非常に高くなり消火が困難である。
②水系の消火薬剤を使用すると、水分が沸騰、蒸発し、燃えている油を吹き上げるので危険である。
③可燃性で、布等にしみ込んだものは、酸化、発熱し自然発火するものもある。
【火災予防の方法】
第四類危険物共通事項
【消火の方法】
泡、ハロゲン化物、二酸化炭素、粉末により窒息消火する。
ヨウ素価と自然発火
動植物油類の自然発火は、油が空気中で酸化される際に、発生する熱が蓄積されて発火点に達すると起こる。
この自然発火は、乾性油と呼ばれる乾きやすい油ほど起こりやすい。
この乾きやすさを油脂100gに吸収するヨウ素のグラム数で表したものをヨウ素価といい、ヨウ素価が大きいほど空気中の酸素と反応しやすく、自然発火しやすい。
ヨウ素価
⇦ 小 大 ⇨
⇐ 自然発火しにくい 自然発火しやすい ⇒
100以下 不乾性油
100~130 半乾性油
130以上 乾性油
★ 次のような問題が出題されます。★
動植物油類に関しては、次のような形で出題されることがあります。
【問題】
動植物油類の性状について、次のうち誤っているものはどれか。
(1)引火点は250℃以上である。
(2)可燃性で、布などにしみ込んだものは、酸化、発熱し自然発火するものもある。
(3)比重は約0.9と、水よりも小さい。
(4)蒸発しにくく、引火しにくいが、一旦火災になると重油と同様な危険性がある。
(5)乾性油のほうが不乾性油よりも自然発火しやすい。
【解答】
(1)
【解説】
1気圧において、引火点が250℃未満のものをいう。