燃焼に関する基礎理論
主要項目
■ 燃焼の定義・原理
■ 燃焼の仕方
■ 危険物の物性
■ 燃焼範囲(爆発範囲)
■ その他の特性
■燃焼範囲(爆発範囲)
燃焼範囲(爆発範囲)
可燃性の蒸気と空気との混合気体に点火すると急激に燃焼が起こり、密閉容器内では爆発を起こすことがある。
爆発が起こるにはその混合割合が一定の濃度範囲にあることが必要である。
この範囲を燃焼範囲(爆発範囲)といい、あまり濃度が濃過ぎても薄過ぎても燃焼(爆発)は生じない。
燃焼範囲のうち、低濃度側を燃焼(爆発)下限値(下限界)、高濃度側を燃焼(爆発)上限値(上限界)という。
ポイント!
燃焼範囲(爆発範囲)が広いものほど、下限値が低いものほど引火の危険性が高くなります。
下記の燃焼範囲の例に記載している5つの物質名と数値は、試験問題に頻出ですので、必ず暗記しておきましょう。
主要項目
■ 燃焼の定義・原理
■ 燃焼の仕方
■ 危険物の物性
■ 燃焼範囲(爆発範囲)
■ その他の特性
■燃焼範囲(爆発範囲)
燃焼範囲(爆発範囲)
可燃性の蒸気と空気との混合気体に点火すると急激に燃焼が起こり、密閉容器内では爆発を起こすことがある。
爆発が起こるにはその混合割合が一定の濃度範囲にあることが必要である。
この範囲を燃焼範囲(爆発範囲)といい、あまり濃度が濃過ぎても薄過ぎても燃焼(爆発)は生じない。
燃焼範囲のうち、低濃度側を燃焼(爆発)下限値(下限界)、高濃度側を燃焼(爆発)上限値(上限界)という。
ポイント!
燃焼範囲(爆発範囲)が広いものほど、下限値が低いものほど引火の危険性が高くなります。
下記の燃焼範囲の例に記載している5つの物質名と数値は、試験問題に頻出ですので、必ず暗記しておきましょう。
燃焼範囲(爆発範囲)(例)
アセトアルデヒド
4.0~60VOL%
ジエチルエーテル
1.9~36.0VOL%
二硫化炭素
1.3~50VOL%
ガソリン
1.4~7.6VOL%
灯油
1.1~6.0VOL%
アセトアルデヒド
4.0~60VOL%
ジエチルエーテル
1.9~36.0VOL%
二硫化炭素
1.3~50VOL%
ガソリン
1.4~7.6VOL%
灯油
1.1~6.0VOL%
★ 次のような問題が出題されます。★
燃焼範囲(爆発範囲)に関しては、次のような形で出題されることがあります。
【問題】
燃焼範囲(爆発範囲)の説明について、次のうち正しいものはどれか。
(1)燃焼によって発生するガスの濃度範囲のことである。
(2)燃焼範囲とは、燃焼するために必要な可燃物の温度範囲のことである。
(3)燃焼範囲が広いほど危険性は高い。
(4)燃焼範囲が狭いほど危険性は高い。
(5)燃焼するのに必要な酸素濃度の範囲のことである。
【解答】
(3)
【解説】
可燃性蒸気と空気を混合したものに点火すると、急激な燃焼が起こり、時には爆発することがある。燃焼や爆発が起こるには、その混合割合が一定の濃度範囲にあることが必要である。この範囲を燃焼範囲(爆発範囲)という。
この濃度範囲のうち、低濃度の方を燃焼(爆発)下限界、高濃度の方を燃焼(爆発)上限界といい、この範囲の広いものほど、また、下限界の低いものほど引火の危険性が高くなる。
また、燃焼範囲(爆発範囲)は、一般に空気との混合気体中に占める可燃性蒸気の常温・常圧で測定した容量%(vol%)で表す。